ごあいさつ


社会福祉法人 出島福祉村 理事長
池田 賢一

少しでも社会に役立ちたいという想いから

 福祉事業の設立の理由は、当法人の理事であります工業デザイナーの光野有次氏と私の本業であります建築設計事務所で、障害をもった人の住宅・施設等を、まだバリアフリーの名前があまり知られていない時代に設計に取り組んでいたことに始まります。その時に日本における障害を持った人たちの立場が一般社会からどうしても離れているところにあること、国としても補助金を出すだけの政策に終っているような気がしました。授産にしても企業の下請け・孫受けのような仕事が多く、景気の変化によって影響を受けやすい状況にありました。

 そのような福祉を取り巻く現状によって、障害をもった人と家族、そして施設の職員等の福祉に取り組む人たちとのあいだにおいて、いろいろな葛藤・涙・喜び・不安などがあることを設計者として見てきました。

 しかし、そのような福祉の世界に触れることができたのは短期間であり本当の一部であると思われます。そうした中で光野氏と相談しまして、少しでも社会に役立ちたいという想いから、一般社会とへだたりのない施設、障害をもった人たちの社会参画・自立、将来においてもいろいろな意味で不安のない生活をおくることができることなど、一緒になって取り組めるような福祉法人の設立に向けて立ち上げたのが社会福祉法人・出島福祉村であります。